花摘み体験をする子供たちが「痛い」と指先を引っ込める仕草に、冒頭に登場された片桐いささんの、なんてことなく花に触れる素手を思い出し、映画の中で再び驚きました。生き物としての紅花と代々暮らしてきた人たち、紅の放つ色に魅了され新たに受け継ぐ人たち、ただ美しいだけではない、労苦を伴いながら愛でる手つきの連続に、途絶えない文化の奥底にあるものを見せてもらいました。
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